キレーション治療



自閉症を含む、発達障害のある子どもは胎児のころから、重金属に対してとても過敏になるようです。(まだ明らかになっていませんが、重金属を排除したり、ニューロンの発達などを行うMetallothionein メタロチネイン(MT) が機能していないと言われています。)
一般に普通と言われる子どもでもある程度重金属を持っています。落ち着きのない子どもやアレルギーのある子ども、キレル子どもも重金属が原因の一つ(おそらくこれが一番の原因)と考えられています。成長過程で水銀、鉛などが体内に入ると発達に問題が起こるのは当然のことで、これが大人である場合は、慢性疲労、物忘れ、不妊、痴呆症、ひどい場合は精神病などを引き起こします。

発達障害のためのキレーション治療で、自閉症という診断が取り消され、普通の学校に行っているという例も少なくありません。また、自閉的特徴がなくなり、体は6歳でも機能は普通の4歳児童という例もありますが、追いつくことは可能のようです。
4歳でABAをしてもまねすることしかできなかった言葉のない子どもがひどい重金属中毒であることがわかり、2年のキレーション治療の後、普通に学校に行っているという話や2歳の言語レベルだった3歳半の子どもがたった3ヶ月間のキレーション治療で3歳半のレベルに達したという例もあります。
どのくらい中毒になっているか、どのような重金属があるか、また年齢によって治療期間も変わってきます。また重金属だけの問題ではない自閉症の子どももいますが、ほとんどの場合、重金属中毒であり、正しく治療を行えば、改善されることは間違いないようです。

Andy Cutler氏自身の経験と彼の実験データから言って、他の人から聞いて治療を行っているという医師よりは彼のプロトコールは信憑性があると思います。




重金属 (heavy metals) サプリメント、キレート剤 (suppliments and chelationg agents) 出所 (sources) メモ (notes)
水銀 (Mercury) DMSA
ALA
アマルガム(銀歯の一部、歯の詰物の一部)、主な予防接種、魚介類(特にマグロ、ツナ缶、かじき、えび、貝類等)、一部の水、土、蛍光燈、食べ物、一部の洗濯の柔軟剤、一部の食器の洗剤、一部の石鹸、一部の鉄のフライパン(ピカピカしたものは水銀で磨かれています)、ヘアカラリングなど。 ・アマルガムがあり妊娠した場合、胎児には母親よりも3倍の影響を受ける。また、妊娠中、授乳中の歯の治療にも大きな影響を受ける。アマルガムのような金属水銀は簡単に脳に入ります。

・妊娠中、授乳中は魚介類をひかえる。

・水銀中毒の症状では光に敏感、就寝中、多量に汗をかく、明るいところでも瞳が大きい、注意欠陥、不眠症、夜中に起きる、体温の低下、イライラ、ハイパー、アレルギー反応、弱い筋肉、唾液分泌の増加、味覚、聴覚、視覚の混乱、必要ミネラルの不足、または異常な増加、イーストの増加などがあります。

・最近さらされているあるいは、さらされていた場合、(例、魚介類を摂っている、予防接種をしたなど)少なくとも3ヶ月はALAを摂ることはできません。ALAは脳内から除去することができますが、脳内に送り込むということもできるからです。まず、脳内以外の体内(特に、甲状腺、腎臓、肝臓など)にある水銀をDMSAで除去します。あるいは3ヶ月待ち、ALAで除去するという方法もあります。アマルガムを除去した場合、最短4日間はDMSAを使用するのを待ちます。

・DMSAは脳にある水銀を除去することはできない。今のところ、どのような治療をしてもALA以外脳内の水銀を安全に除去することは不可能とされている。これはALAが脂溶性(脂肪に溶ける)性質であるためで、そういった性質のものはBBB(blood brain bariier=血液脳関門)を超えることができ、水溶性(水に溶ける)性質のDMSAは特別なたん白質の助けが無い限り、超えることができないからだそうです。

・ALAの投与では大抵、便の方に水銀や他の重金属が出る。

・亜鉛は水銀除去の援助をする。

・水銀はキレーションで出たり、出なかったりを繰り返す。他の重金属はキレーションをする度に排出できる。

・キレーションを始めると、もっと自閉症の症状がひどくなる(例 スティミング)、顔が赤くなる、尿が多くなる、蚊に刺されたようなものが体中に出る、機嫌が悪くなる、のどがかわく、下痢、腹痛、せき、鼻血といった症状がでることがあります。低い服用量でこれをかなり防ぐことができます。また、イーストや悪玉菌の増殖を起こしやすくします。これは重金属が排出されるからで、DMSA、ALA自体が原因ではありません。

・腎臓、肝臓に負担がかかるので注意が必要です。できれば、キレーション前に腎臓、肝臓の検査、血球の検査をします。

・少なくとも1週間はサプリメントをのませて体調を整えておきます。サプリメントはビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、マグネシウム(いろいろな種類がありますが、Oxide以外のもの)、タウリン、ミルクシスル、EPAなどですが、キレーション中も必要です。ONの時にマグネシウムを止めるというのはDAN!のプロトコールです。

・AndyのプロトコールではDMSAのみは4時間ごと、ALAのみは3時間ごと、またはALA+DMSAは3時間~4時間ごと(夜中も含む)、少なくとも60時間は継続して投与し、4日以上休みます。時間が守れなかった場合は中止します。においが強いため、ジュースに入れると飲ませやすいのですが、DMSAを効果的に働かせるには柑橘系のジュースがいいと言われています。

・服用量はどちらも1/4~1mg/kgで低い量から始めることを勧めます。

・ひどい反応があった場合は中止します。

・かぜ、熱など体調が悪い場合は休みます。

・銅の数値が高い場合(50以上)はALAを投与することは危険なのでまずは数値を下げてから加える。

・キレート剤としてコリアンダーが有効と言われているが、どのくらいの量など研究されていない(不明)ので危険が伴う。またクロレラの使用も避けるべきと言われている。

・脳内の水銀を除去するものとしてBALがありますが、これはとても危険なものなので勧められていません。

・Andyによれば、DMSAを一日おきにのませるなどといった治療は結構あるケースでこれは誤った治療でもっと危険であり、悪化させるものだそうです。深刻な事態に陥った患者をたくさん見ているそうです。
銅 (Copper) taurin(タウリン)、glycine(グリシン)、lecithin(レシチン)、 phosphatidylcholine(日本語?)、milk thisle(ミルクシスル)、zinc(亜鉛)(1日数回、モリブデン ナッツ類、イースト、きのこ類、大麦、オーツ麦、レーズン、臓物、菜っ葉類、ラデッシュ、アボカド、魚介類、ふすま、ぬか、にんにく、黒糖、オレンジ、ドライフルーツ等。銅製の鍋。 ・銅は必須なもので、全く有毒というわけではありませんが、多くなると水銀と同じくらいの有毒になります。

・銅中毒の場合、他のミネラルなどの数値は正常で銅だけが高い。

・銅の数値が50以上である場合は、ALAを使用できません。まず、銅の数値を亜鉛や銅を多く含む食べ物の摂取を控えて数値を下げます。・毛髪検査でたとえ銅が異常に低くても銅を補うことはしないでください。
鉛 (Lead) DMSAのみ。 古いペンキ、土、古い水道のパイプから出る水、高級品に多いカットグラス、プラスチック製のブラインド(日本にあるかどうかは不明)、プラスチック製のおもちゃに入っている場合もあります。口にするだけでなく粉となって空中に飛んでいるのを吸っていることもあります。 ・鉛中毒の症状ではよく物を口にしたり、よだれが多いなどがあります。

・DAN!ドクターの一人によると、鉛は14日から19日続けてDMSAで除去し、その日数、または長めに休みをとるとよく除去できるそうです。

・Andy Cutler氏によれば、鉛を除去するのは簡単だそうですが、2、3年はかかるということです。また、脳内の鉛は体内の鉛の数値が下がり始めると徐々に自然に除去できます。ただし、安全に体外に排出するにはDMSA、DMPS(注射は最も危険)以外はないと言われています。

・ニューヨーク州ローチェスター大学(自閉症研究で有名)の研究で鉛の数値が標準値内であっても2以下でない限り、注意欠陥などの問題が残るということがわかっています。
アンチモン (Antimony) glutathione methionine 不燃性製品、パジャマや子ども用のベッド、プレイペン等。 ・熱湯で何度も洗うと除去できるそうですが、捨てた方が早いでしょう。(笑)
・グルタチオンは注意がいるので、使用しない方が無難だと思います。
ひ素 (Arsenic) ALA 防腐製品、科学的に処理された木製品(公園になる木製のブランコ(全てではない)、ウッドチップ。農薬、殺虫剤などの消毒剤、土、井戸水、スモッグ、食べ物(貝類等)など。 ・手をよく洗う。

・不快症状、筋肉の弱さ、吐き気、下痢、
ニッケル (Nickel) 汗をかかせることが一番 たばこ(一本あたり、2から6mcg)、ディーゼル排気ガス、ココア、チョコレート、大豆製品、ナッツ類、水素で処理した植物油(オリーブオイルがいいそうです)電池(ニッケル、カドミウム)、歯の治療に使われる安価な材料など。 *
カドミウム (Cadmium) * たばこ、電池 *
アルミニウム (Aluminum) 不明
アルミ製品(鍋、アルミホイル)、ベーキングパウダー(入っていないものもある)、アメリカンチーズ、加工チーズ、チョコレート、アルミニウムを使用した薬剤、酸中和剤、制汗剤など。 ・マグネシウムとmalic acidをいっしょに摂るといいと言われていますが、不明です。今後避けるしかない?

・Andy Cutler氏によれば、水銀が除去されるにつれてアルミニウムも入ってこない限り、自然に排出されるそうです。(本当?だったらいいな)

・テフロン加工のフライパンはベースはアルミニウムなので、傷が入ると出てきます。特にトマトソースなどはアルミニウムを吸収してしまいます。

・Rumford社のベーキングパウダーはアルミニウムが入っていません。

・ADDやアルツハイマーの原因と言われている。
すず (Tin) 不明 パイナップル缶などの缶。フッ素。歯磨き粉、一部の薬。 *


注意:これらはUSA YahooにあるAutisum-Mercuryグループからの情報が主です。